ずっと昔のはなし。
昔トンネル内でまだ2~3ヶ月ほどの子猫がほふく前進をしながら歩道?の下、車が通るギリギリの白線上を歩いているのを見つけました。
友人と出かけている途中でしたが、みんな動物が好きで見過ごすこともできなかったので、お出かけからその子の保護へと予定変更をしました。
保護をして近くの動物病院に連れて行くと、大腿骨骨折ということでした。
まず命が助かっただけでもホッとしていたので、日程を決め手術をしました。
手術は無事に成功しましたが、後遺症が残ってしまったので里親さん探しはやめてそのまま飼うことにしました。
おむつはつけっぱなしの生活でしたが、とても元気で甘えん坊で、おりこうさんでした。
名前を”バロン”と名付けて、保護した友人たちとたくさん可愛がりました。
しかし、半年くらい経ったころ、バロンは天国へ逝ってしまいました。
体調が突然急変してしまい・・・
保護当時からお世話になっていた獣医さんへ、訃報とお礼のご連絡をしました。
先生はひとこと「よくがんばったね、バロンちゃんも、あなたたちも」と。
そして続けて仰いました「バロンちゃんはあなたたちと出会えて幸せだったと思います」
”しあわせ”とは何なのかいまだによくわかりませんが、生きた長さで測れるものではないということはわかります。
もう何年も前の話ですが、今でも友人たちと会うとバロンの話になります。
バロン可愛かったね、と思い出話でまた少し幸せな気持ちになります。
そして同時に「バロンはきっと幸せだっただろうね」という話にもなります。
つまり、しあわせとはそういうことなのかもしれません。
自分がどれだけ幸せか、ではなく
相手がどれだけ幸せか、ということ。
経験から学んだことが正解だとは思いませんが、この子達を見ていると本当に可愛くて幸せな気持ちになります。
その時になんとなく、この子達も今きっと幸せなんだろうなぁと思うのです。
自分の大切な存在。
ペットや仲間、家族・・・その存在が辛い思いをしていたり、悲しんでいたら、自分もなんだかモヤモヤしてしまいますよね。
しあわせってとてもささやかで、シンプルなものなんだと。
私の勝手な解釈と価値観ですが、バロンに教えてもらったことをこの子たちやこれからの人生にも活かしていきたいなぁ。
なんて思うのです。
なぜ急にこんな話をしたかと言いますと、特に理由はありません。笑
ただふと、バロンの事を思い出したので・・・。(*^_^*)