それひとつで様々な物語が浮かんでくるような
正面よりも表情を写す、それが「横顔」。
とか言ってみる。
彼らはその視線の先に
一体何を見ているのでしょうか。
何を映し、何を感じているのでしょうか。
彼らにしか分からないにおい
音
記憶
この匂い、知っているぞ
この音は聞いたことがあるな
知らない人がきた
こいつはよそ者だ
あの緑色の大きなやつはなんだ？
あの向こうには何があるんだ？
色んな声がするぞ
あの子、いつもここを通るわね
お友達になりたいの？
なんだか、…寂しそうね。
ここの事は知らない
昔より随分と静かね
あの場所よりきっと安全だわ
楽しそうな足音も聞こえる
ぼくはよく ”向こう側の世界” の話をみんなにする
だけど誰も信じてくれないんだ
ま、いいんだけどね。
あたしゃ信じるよ
その世界をよく知ってる。
あたちもしんじるわ！！！
とってもワクワクするの！！！
だけどね、なんだかすこしこわい気もするの！！
だからね、悪いやつがやってきたら
こうやってすぐにかくれられるようにくんれんちてるの！
ここに来る前は
それぞれの猫生を歩んでいた彼ら。
ケガをしていた子もいれば
風邪をひいてグズグズだった子
やせ細ってガリガリだった子
人に蹴られていた子
小さな体で必死に生きようとしていた子
辛い別れを経てここに来た子
縁があって今ここにいる彼ら。
本当の気持ちは彼らにしか分かりませんが
彼らは毎日ちゃんと「今」を生きているなぁと感じます。
動物たちは「今」を生きている
未来を考え生きている動物は人間だけだ
と、ある方が言っていました。
未来も大切だけど、
それ以上に今を大切にしたいなぁ～
