【その「かわいい!」の裏側にある、地獄】
私たちも当初はそれを目標に掲げていました。
確かに目指したいのはそこなのですが…
理想だけではどうにも出来ない現実があります
◆殺処分ゼロになると罪悪感なく
捨てる人が出てくる
◆野良犬や野良猫が増える
◆病気や凶暴性がある子など
譲渡出来ない子の終生飼育
◆動物愛護団体へのしわ寄せ
◆収容数オーバーによる飼育崩壊
殺処分されているにも関わらず
増産される犬や猫…
どう考えても限界があります。
人間はいつから犬や猫と
共存出来なくなってしまったのでしょうか
今回の巻は動物を大切に想うが故に
正義もぶつかり合っていた気がします。
『動物を救いたい』
その気持ちはみんな同じなのですが…
人によって命に対する正義が違うので
すごく考えさせられました。
簡単なようですごく難しい問題だと思います。
私も今まで何度も葛藤した事があります。
うちの子たちの避妊去勢をする時は
勝手に子供を産む自由を奪っていいのか
いつも自分に問いかけます。
自分も女なので特に
産む権利を取る事に罪悪感を覚えます
なので、手術の前日に必ず
『産ませてあげられなくてゴメンね』と
抱きしめながら言います…
とても苦しいですが
私にも飼育できる頭数の限度があるので
無責任な事はできません
動物の幸せを願っている人や
愛護精神が強い人ほど
この葛藤からは
逃れられない気がします
殺処分ゼロより
”人と動物がどうすれば共存できるのかを探る事”
それが一番の課題なのかもしれません。