発症したら死亡率ほぼ100%の人獣共通感染症を知っていますか?
その感染症は狂犬病です。
名前だけならご存知の方は多いと思います。
この病気は人を含む全ての哺乳類が感染し、
発熱等の風邪のような症状から始まり、極度に興奮し攻撃的になったり、錯乱や幻覚、水を怖がる等の症状が現れます。
ウイルスは唾液中に含まれていて、主に感染した動物に咬まれる事で感染してしまいます。
(人から人への感染はありません)
人では感染後にワクチン接種で発症を防ぐ事が出来ますが、
人、動物共に発症後は治療法はなく、ほぼ100%亡くなってしまう恐ろしい病気です
毎年世界では5万人以上の方が発症し亡くなっているそうです。
日本国内での狂犬病発症は、人では1956年以降なく、動物では1957年の猫が最後となっています。
だからと言って、50年以上国内では発症していないし、日本は島国だから安全!とは言えません。
同じく島国の台湾はウイルスが撲滅されたと思われていましたが、2012年から開始された調査で野生動物での感染が発覚しています。
国は特定動物(イヌ・ネコ・アライグマ・スカンク・キツネ)に対して検疫していますが、その他は対象外です
また、世界からの荷物の行き来などで動物が紛れ込んだり、不正輸入などでいつウイルスが入ってきても可笑しくない状態です
日本では1950年に「狂犬病予防法」が制定され、
飼い犬の登録と、年に一回の狂犬病予防注射が義務化されています。
もしも日本に狂犬病が入ってきたら、、、
ワクチン接種で愛犬の感染を防げ、感染の拡大も防げます!
打たなくても大丈夫と思わずに、年に一回、狂犬病予防注射を!
飼い犬の体調がすぐれない場合や、老犬等の場合はかかりつけの病院に相談してみてください。