大分ニャンたろう
ニャンフォメーション

猫の虫歯について

 
 
 
 
 
「虫歯」
私たち人にとっては
身近なものですよね
皆さんは虫歯になった事がありますか?
 
 
 
人生で1度は歯医者に行き
治療してもらった事がある方が
多いのではないでしょうか
 
 
 
 
 
では猫はどうでしょう?
実は基本的に虫歯にならないといわれています
 

 

 

 
 
 
その理由として
1、虫歯菌(虫歯を作る細菌の総称)の存在
2、歯の構造
3、食べ物の違い
があります
 
 
 
 
1、虫歯菌
まず虫歯菌について
代表的なものにミュータンス菌がいます
この菌は『酸性の環境』と『糖』を好みます
ですが猫の口腔内はアルカリ性の為
虫歯菌が増殖しにくい環境とわれています
 

 

 

 
 
 
 
 
2、歯の構造
人の歯が食べ物をすりつぶすための
臼型であるのに対し
猫の歯は肉を噛みちぎるためのはさみ型です
臼型の歯は食べ物のカスや細菌が溜まりやすく
虫歯菌の温床になってしまいます
一方、猫の歯には臼型がなく山型のため
汚れや細菌が残りにくいのです
 
 
 
 
 
 
 
 
3、食べ物の違い
前述の通り虫歯菌は糖を好みます
人が炭水化物を摂取するとアミラーゼという
酵素により糖に分解されます
猫は肉食動物のため炭水化物の摂取が少なく
さらに、唾液の中にアミラーゼが
ほとんど存在していません
そのため虫歯菌が
住みにくい環境になっています
 
 
 
 
 
このような理由から
虫歯菌は猫の口腔内に存在しない
=虫歯にならない、といわれています
 
ただし、これはあくまで
本来の食生活の猫の場合であり
キャットフードやおやつによっては
糖類や炭水化物を
多く含んでいるものも存在するため
食生活によっては虫歯菌が住みやすい
環境になる可能性もあります
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
猫の歯の病気で最も多いのは「歯周病」
 
 
 猫の口腔疾患のうち半数が歯周病/歯肉炎
といわれています。歯石の付着や歯肉炎の悪化
によって歯周病に進行し
口臭がきつくなったり、歯茎が腫れる
歯がグラグラするといった症状がみられます
 
 
 
 
 
 
歯周病の症状や兆候
・口臭がある
・歯に歯垢や歯石が付着している
・歯茎の赤みや腫れ
・よだれが多い、又は前脚がよだれで濡れている
・食べにくそうにしている、痛みによる食欲低下
・歯茎からの膿や出血
・歯がぐらつく
・歯が抜ける
 
 
歯周病が進行すると、歯の根元まで感染が進み
細菌が歯を支える骨を溶かし
最終的に目の下の皮膚に穴が空く場合や
血や膿が混ざった鼻水が出るなどの症状が
みられることもあります
猫の口腔内にも激しい痛みが伴います
そのため、気づいた時には早めに動物病院に
連れていき、治療をしてもらいましょう
 
 
 
 
 
 
 
 
歯周病の治療方法
・歯垢や歯石の除去
・投薬
・抜歯
 
 
歯周病は自然に治ることはありません
できるだけ早期に発見し予防や治療を
してあげる事が大切です
 
歯垢や歯石の除去、抜歯に関しては
全身麻酔が必要です
投薬については抗生剤や鎮痛剤
免疫抑制剤等が処方されることがあります
いずれも猫ちゃんの健康面に十分配慮した上で
獣医師とよく相談し決定しましょう
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日頃からできる歯周病予防
・歯磨きの習慣化
・デンタルガムを活用する
 
 
 
 
歯磨きは歯ブラシだけではなく歯磨きシートや
手袋でも効果が期待できます
猫の場合、歯垢はおよそ1週間で
歯石に変わると言われています
1度歯石になってしまうと
歯磨きでは取り除くことが難しいため
定期的な歯磨きを習慣づけましょう
 
歯磨きが出来ない場合はデンタルガムなど
で口腔内環境を整える方法もあります
口の状態をチェックして早めに異常のサインを
見つけてあげることが大切です
 
 
 
 
 
歯は一生涯使う大切な身体の組織の1つです
食事の度に痛みを我慢して食べている姿を
見るのも可哀想になってしまいますよね
猫もせっかくの食事を楽しみたいはずです
出来るだけ長く健やかに過ごせるように
管理をしていくことが
飼い主の責任ではないでしょうか
 
 
 
 
 
 
 

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