先日、
知人からこんな相談を受けました
「豆柴が飼いたいから
色々教えてほしい」
豆柴はあまり大きくならない
という理由もあって
人気の犬種ですが
日本犬特有の気質を持っているので
頑固で独立心がつよく
しっかりとしつけをしてあげなければ
攻撃的な性格になる子も
少なくありません
「飼い主さんしか触れない」
という子も多く見てきました
日本犬はしつけの難しさから
初心者向きではないと言われることも
あるようですが
もちろん個体によって性格もさまざまです
かしこく忠誠心が強いので
きちんとしつけができれば
人を咬んだり
怖がらせるような犬にはなりません
以上のような話をふまえて
話を続けていくと
もう少しちゃんと考えよう、と
知人も悩んでいるようだったので
豆柴にこだわらないのであれば
保護犬の里親も検討してみてほしいと伝え
センターの子たちの写真を見てもらい
譲渡までの流れを伝えると
後日
「今度センターに行ってみる」と
連絡が来ました
写真を見た時
「この子はおっとりしてそう、
この子はやんちゃそうやなぁ笑
みんなかわいいな」
と、すでに愛着がわいている様でした
こんなかわいい子たちが
殺処分されている現実を知り
それならセンターから迎えよう
そう感じてくれたのかもしれません
私たちが生まれた時から
まるで当たり前のように
命の売買が行われていて
その違和感に気づける人は
少ないのかもしれませんが
知ることで気持ちの変化があります
人はそういう心を持っていますし
気づかないだけで
知らないだけで
優しい人はたくさんいます
話を聞いて「何も知らなかった」と
里親の選択肢を選んでくれた友人もいます
知ることで変わった心境の変化を
身近で実感すると
伝えていくことの大切さが
身にしみて分かります
犬猫に対する憧れだけではなく
しつけに必要な根気強さ
しつけができない動物もいること
お世話をしていく大変さ
お金がかかること
いつかはお別れがくること
そういう事も知った上で
迎えるかどうかを決めていただけると
ペットも人も
その大変さに勝る幸せを
感じる事ができると思います
ここから少し余談です
どんな動物にも言える事ですが
動物たちと上手に付き合っていくには
飼い主がプロフェッショナルに
ならなければいけないと言われています
昔しつけの勉強をしていた時
ドッグトレーナーの先生が
こんな言葉を仰いました
「咬み犬も、お世話が大変な犬も
犬がダメなんじゃない。
飼い主がダメなんだよ。」
とにかくしつけには根気が必要です
しかし大変なのは飼い主さんだけでは
ありません
犬たちも本来の本能行動を制御され
ストレスを感じながら
トレーニングをしています
犬の性質をうまく利用して
コントロールしていくので
しっかりと犬を理解しておく事が
飼い主さんには必要なのです
せっかく絆を深めるための時間です
一緒に成長していく楽しみを持って
生涯何があってもしっかりと
家族と向き合ってくださいね