今日はフィラリア症のお話です
【フィラリア症とは】
フィラリア幼虫を保有している蚊が
犬の血液を吸血することで
蚊の中のフィラリア幼虫が犬の体内へと移り
心臓や肺動脈に寄生した虫により
発症する感染症です
成虫になると30cmにもなる寄生虫で
進行してから症状が出てくるため
気づいた時には手遅れ、、、
なんてことも珍しくありません
犬に多い病気のイメージが
強いかもしれません︎︎︎︎が
フィラリア症は猫にも感染します
猫では10頭に1頭がフィラリア症に
感染している報告があると言われています。
また、猫の突然死の原因が
フィラリア症によるものもあるようです
感染症の中でもメジャーな病気ではありますが
フィラリア症はお薬で予防することができます
毎年、4月~12月頃まで
月に一度のフィラリア予防薬を投与することで
100%感染を防げます
1回で1年間効果のある予防注射もあるので
詳しくはかかりつけの動物病院に
ご相談くださいね
最近は、温暖化の影響もあってか
3月でも蚊を見るようになりました
タヌキなどの野生動物がフィラリア症に感染し
そのタヌキの血を吸った蚊が
また違う動物の血を吸って感染する事も多いので
近くに山がある地域の方は 病院に相談し
早めの予防を心がけて下さいね
ちなみに沖縄では
一年中フィラリア予防薬を欠かさず投薬します
フィラリア症に気付かず何年も経つと
咳や息切れ、お腹に水が溜まる腹水など
結果、命を落としてしまう重大な事態に
なってしまいます。
私が動物病院に勤めていた頃も
飼い主さんが気付かずに
手遅れになった子もたくさんいました。
しっかり予防をしてあげていたら
助かった命なので
とても残念でなりませんでした。
利益目的のペットショップ等は
”飼育の大変さ”を飼い主さんへ
伝えないところもありますので
お世話をするにあたり必要最低限の知識は
飼い主さん自身でしっかりと学ぶことが大切ですね
「一番の獣医は飼い主だ」
と言われるように
飼い主さんはしっかりと予防をして
大切な家族を守ってあげて下さいね