皆さんは
ペットの介護など、考えた事はありますか?
今は20年以上の寿命を全うする子も沢山います。
その際不安になるのが
介護や認知症などではないでしょうか
言葉を話さないため
なかなか根気のいる生活になると思います
今回は猫の認知症についてお伝えしようと思います。
認知症の症状が見られるのは
15歳以上の高齢猫が多いそうです。
15歳以上の子になると半数以上が
少なくとも1つ老化による行動障害を
発症しているそう。
猫の認知症とは・・・
一度発達した脳細胞が減少し
かつては出来ていた行動が出来なくなってしまった状態。
認知症の兆候には様々なものがありますが
中でも多くの症例で共通しているのが
[DISHA]ディーシャと呼ばれる症状です
disorientation(D)
見当識障害のことで
空間認知の変化、周囲の環境に対する把握不全
身に付けた経験の混乱等を意味します。
例えば
よく知っている室内(外)で迷子になる
よく知っている人を屋内(外)で認識できない
ドアの開いてる方ではなく蝶番の方へ向かう
家の中で間違ったドアに進む
落ち着きがなく歩き回る
障害物を避けることができず立ち往生する
よく知っているものに異常な反応を示す
interaction(I)
社会的交流のことで
人間や他の動物との関わり方の変化
学習したはずの指示に対する反応の低下を意味します。
例えば
挨拶行動の低下
撫でられることへの反応の低下
遊ぶことへの興味の低下
指示に対する反応の低下
飼い主に異常に付きまとう
ちょっとしたことで怒り出す
同居動物への攻撃性
sleep-wake cycle(S)
睡眠サイクルのことで
日中の睡眠時間が増え
逆に夜間の睡眠時間が減少することを意味します。
例えば
就寝時間になっても寝ようとしない
不眠と過眠を繰り返す
夜中に徘徊して鳴く
日中の睡眠時間が延びる
house soiling(H)
不適切な排泄のことで
室内での排尿・排便コントロールの喪失を意味します。
例えば
トイレ以外の場所で排泄する
睡眠場所で排泄する
排泄の前兆が見られなくなる
排泄場所の変化
突然おしっこを漏らす
activity(A)
活動性のことで
目的をもった活動の低下と
無目的な活動の増加を意味します。
例えば
慣れ親しんだ刺激に対する反応の低下
無関心の拡大と探索行動の低下
何もない場所を見つめたり、噛みついたりする
人や物や自分の体を異常に舐め続ける
目的のないうろつきや無駄鳴きが増える
食欲の増加または低下
人や騒音、場所などに対して不安や恐怖心を抱く
原因として挙げられるのは
加齢、ストレスと言われています。
一度死滅した脳細胞は基本再生しないので
年齢と共に減っていく一方なのです
複数当てはまる場合は動物病院に受診し
相談してみても良いかと思います
もちろん複数当てはまるからと
「認知症断定」ではありません
治療法としては
薬物療法
基本的に特効薬はないそうですが
脳内におけるドーパミンの生産量を
増やす薬が認知症の症状軽減に効果があると
言われています。
※ドーパミンとは
脳内の神経伝達物質で別名「幸せホルモン」とも
言われます。
役割としては、生存するための意欲や
過去の記憶や経験から学習する能力といった
生物が生きる上で必要不可欠な機能を担っています
食餌療法
抗酸化物質を含んだ食餌が
アルツハイマー型認知症を予防すると言われています。
ストレスの軽減
ストレスは脳内における酸化物質の蓄積を
促進させる危険性がありますので
なるべくストレスフリーな生活環境を整えてあげるのが
予防・悪化防止策になるそうです。
老化はペットだけでなく
誰もが経験していきます。
認知症や病気で介護が必要になった時
側で寄り添える環境は
なかなか難しいかもしれません。
私自身もそうですが
仕事をしていると24時間一緒には居られません
それでも悔いのないお世話や
幸せだったと思ってもらえるような
猫生を歩んで欲しいと思います