野良猫の平均寿命は3年に対し
飼い猫の平均寿命は15歳と
言われております。
では飼い猫の死因はどのようなものが
あげられるのか調べてみました。
ワースト5位
事故、糖尿病、甲状腺機能亢進症
ワースト4位
心疾患(肥大型心筋症)
ワースト3位
仔猫の衰弱死や呼吸器病死
ワースト2位
ガン
ワースト1位
腎臓病
やはり1位は腎臓病でした。
腎臓病にかかる猫は犬よりも多く
7歳以上のシニア猫のうち
3~4割は腎臓病を患っていると
言われています。
「腎臓病」と一口に言いますが
猫がなりやすいのは
「慢性腎臓病」です。
その名の通り、気づかないうちに
ゆっくり進行していく病気です。
腎臓が徐々に炎症を起こして
線維化し、腎機能が衰え、
最終的には機能しなくなります。
原因は解明されていませんが一説には
猫は元々砂漠の動物であったため
水分を有効に使うために尿を
濃縮して排泄しています。
それが原因で、犬よりも
腎臓に負担がかかりやすいのでは
と言われています。また、
尿結石などで尿が出せなくなったことが
原因で急性腎臓病になることもあります。
そのような場合は点滴や人工透析などで
毒性の物質を排泄できれば、
また体調が復活する場合もあります。
腎臓の働きは体の中の老廃物を
尿として排泄したり、
体の中の水分バランスを整えたり
いくつかのホルモンを産生することです。
腎臓の働きが悪くなると、
水分バランスが悪くなるので
尿の量が増えたり、
水をたくさん飲むようになったり
脱水症状を起こしたりします。
また、排泄されるはずの毒素や
老廃物が体内に溜まってしまうので
気持ち悪くなって吐いたり口臭がします。
このような症状が出たときに
異常に気づく飼い主さんが多いですね。
慢性腎臓病には残念ながら
これと言った予防方法はありません。
規則正しい生活を送っていても
腎臓病になる猫はいます。
それでもやはり良質な総合栄養食、
新鮮な水を与え、おやつは控えめに。
そして
定期的な健康診断を受けること。
まずは予防の第一歩だと思います。
早期発見できれば
進行を遅らせるような治療や
薬もありますので
シニア期に入ったタイミングなどで
血液検査や尿検査など定期検査を
行うことをオススメします。