まだまだ、新型コロナウイルス
収まる気配がないですが…
猫の世界にも
コロナウイルスが存在している事を
ご存知でしょうか
猫のコロナウイルスの怖いところは
猫の体内で突然変異して
毒性の強いウイルスとなることです
この突然変異したウイルスを
FIP(猫伝染性腹膜炎)と呼びます。
※FIP自体の感染力は弱く
猫から猫への感染はないと考えられています。
致死率はかなり高く
発症後には、数日から10日前後で
死に至ってしまいます
発症するメカニズムは明らかになっていませんが
ストレスや免疫異常の疾患が
引き金になっているとのではないかと言われています。
ただ、誤解しないでいただきたいのが
突然変異する前の「猫コロナウイルス」は
どこにでもいるウイルスなのです。
なので、少しでも他の猫と接する環境にいた猫なら
このウイルスに感染
または保有している可能性は高いと言えます。
※猫コロナウイルス自体は無症状、軽い症状です。
特に1歳以下の猫の発症が70%で
3歳くらいまでの若い猫が多いです。
先ほども言いましたが
ストレスが影響する可能性があるので
新しく猫を迎える際には
慎重になったほうがいいかもしれません。
そして、純血の場合もブリーダーさんの元で
感染している可能性があるので
安心はできません。
しかも、雑種に比べ
純血種の方が発症率も高いようです。
※純血種のほうが細胞免疫が弱いため
発症しやすいのではと考えられています。
FIPの症状は3タイプあり
◆ウェットタイプ
(腹水・胸水など臓器に水が溜まる)
◆ドライタイプ
(神経・眼・皮膚などに症状が出る)
◆両タイプ出る
(ウェットとドライの両方症状が出る)
といずれも症状が出ても
対処療法しかできず
延命治療が主な目的となります
しかし、希望がないわけではありません。
未認可ですが
MUTIANという治療薬が
存在するのです。
未認可=安全性の保障はありませんが
これで命を繋いだ子は多いと聞きます。
ただし、100万円前後と
かなり高額な薬になります。
個人輸入もできますが、急いでいる場合は
直接MUTIAN専門病院へ行くことをおすすめいたします。
ちなみに大分からは一番近くて広島県です。
猫ちゃんの負担も考え
どこまでするのかは、飼い主さん次第かと思いますが
助けたいという気持ちがあっても
金額が金額ですし
遠い場所に行って治療することなどを考えると
厳しい現実となることでしょう。
人間の薬でも認可されるのに
時間がかなりかかると聞きます
FIPで苦しんでいる子たち
そして我が子を助けたい飼い主さんのためにも
安全な薬が一刻も早く認可されるよう
祈るばかりです